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暮らしの知恵・工夫 はかる -歴史と暮らし-
 私たちの日々の暮らしにとって“はかる”という作業は必要不可欠です。定規をあててものの長さをはかったり、計量スプーンで調味料の量をはかったり、上皿ばかりで食品の重さをはかったりする光景は、見慣れた日常のいとなみになっています。私たちの暮らしに密着した“はかる”道具には、いろいろな種類があり、しかも様々な工夫がなされてきました。
 
時間をはかる
香炉時計(こうろどけい)
 一定量の香(こう)が決まった時間に燃える性質を利用して、時間の経過を知る道具です。

 まず香炉の中に砂を敷きつめ、附属の道具【1】で砂を平らにならします。つぎに型枠【2】をその上に置き、型枠の溝に香を入れて、小さなヘラ【3】で香を押しならします。この香を入れる型を、香炉の中の四隅にきっちりあて、溝に香を入れると、香が整然と曲がりくねって砂の上に長々と続きます。この香が一定時間に一定量燃えることにより、時間の経過をはかるのです。
 
香炉時計 香炉時計
 
量をはかる
升(ます)
 一合升や五合升、角升、丸升など、日本の伝統的な升には様々な種類がありました。
また、一合升の大きさには、地方によって若干の違いがあったのです。
 
弁 弁
 
長さをはかる
長さの単位
(『図解 単位の歴史事典』より)
一寸 3.03cm
一尺 30.30cm
一間 181.81cm
1インチ 2.54cm
1フィート 30.48cm
1ヤード  91.44cm
巻き尺
巻き尺
 明治・大正時代に使われた巻き尺には、日本伝統の寸・尺・間の目盛りの他、インチ・フィート・ヤード・センチメートルなどの目盛りが刻まれています。
 
重さをはかる
千木(棒ばかり) 千木(棒ばかり) 千木(棒ばかり)
 はかりたい物と分銅を釣り合わせて重さをはかります。てこの原理を応用して、軽い分銅で重い物をはかる工夫がされています。また多くの千木(棒ばかり)には、把手が2か所あり、はかる物の重さによって使いわけます。鉤(皿)のある端に近いところにある把手を使用する場合は、より重いものがはかれます。
 
さつまいも選別機 さつまいも選別機
 機械の上台にとりつけた16枚の長方形の皿が、一定方向に台の周囲を回りながら進んでいきます。その皿の上にさつまいもをのせると、重さにより皿が下にしずみます。皿の下にはL字型の棒があり、その棒と下台にとりつけられた上向きの棒が接触すると皿が外へ向いて倒れ、さつまいもが転げ落ちます。下台にとりつけられた棒の長さを調整することにより、いろいろな重さのさつまいもを選別するのです。
 
見えないものをはかる
阿波・淡路銀札1匁
阿波・淡路銀札一匁
 江戸時代、西日本では通貨として銀が使用されました。銀の重さで物の価値を表現したのです。しかし、実際には、多くの銀を持ち歩くのは不便であり、また、各藩の経済政策上の理由から、藩札が発行されました。これは阿波・淡路を治めた徳島藩が享保5年(1730)に発行した藩札で、銀一匁(3.75グラム)の値打ちがありました。
「はかる」
 
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