私たちが住んでいるこの徳島県は、その昔、藍が盛んに栽培されていました。特に、江戸時代には隆盛を極め、藍と言えば「阿波藍」といわれるほどになりました。そして明治以降も藍作は盛んに行われ、明治36年(1903)には、最高の生産規模になりましたが、その後、科学染料の開発に押されて減少の傾向をたどりました。
徳島県では、阿波藍を保存するため、昭和42年(1967)に阿波藍生産保存協会(昭和47年<1972>に阿波藍生産振興協会と改称)を設立しました。阿波藍の名声を伝えるため、種子の保存、栽培技術・加工技術の改善向上など、新用途の開拓と需要の増大を図る生産振興事業に取り組んでいます。
資料館でも、平成6年(1994)に藍・陶芸作業棟を建設しました。藍染め体験学習や藍染め教室を開講して、美しいデザインの藍染めを体験しながら、ふるさと阿波の藍の歴史・文化を学んでいます。 |