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「人形の種類」
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駒蔵
    
万芳
    
利貞
    

鳴州
        
卯之助
      
近蔵
     
源兵衛
      
善平
      

福山
佐兵衛
      
初代
巳之助
      
大江
常右衛門
      

大江順
     
原田増太
     
阿波人形の
艶の良さは
この人から

人形富
     

二代 面光義光
       
人形忠
(デコ忠)
        

人形友
      
人形泉
     
来太
     
阿波人形を
大型化
した人
天狗久
     

天狗弁
    
天狗要
(2世
天狗久)
      
天狗治
(3世
天狗久)
         
2代
巳之助
栄吉
       
3代
巳之助
栄松
    

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■天狗治(3世天狗久)■ 
 本名吉岡治。明治44年(1911)12月天狗要の2男に生まれ、少年時代から初代天狗久のもとで修行し、天狗久の技法を剰すことなく受け継いだ人と言われている。
 生涯に彫った人形は100個を越え、女形の頭では初代以上であった。しかし「これが私の木偶だよ」といったのは、死亡する5年前に作った、加藤正清の頭だけであった。いつも祖父の作品と比較し、自分に満足することなく、貧乏に耐えながら1個1個彫り続け、優秀な作品を残した。昭和53(1978)年10月66歳で死亡。
 治の母しげりは、古い頭の鑑定から塗り、衣装の着付や髷付まで、他に比べる人はいないと言われる程、高い技術の持ち主であった。
(徳島県郷土文化会館民俗文化財編集委員会『民俗文化財集第13集 阿波の木偶』平成4年3月31日発行 p.205)

 
 

 

   


   
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