面光は伊予の人形師で初代以降、5代の継承がある。初代面光は面師であったが、二代面光義光は人形浄瑠璃芝居にもちいられる木偶製作に熱情を捧げた。
松山市出身で天保2年(1831)生まれ、明治23年(1890)没。59歳。
人形の持つ宿命を頭に強く持って製作したため、非常に個性の強い名作が多いが、現存するものは極めて少なく愛媛県内においてもほとんど見かけない。 この十郎兵衛も阿波の人形師には見られない造形にて、十郎兵衛の気質を余すところなく表現した傑作である。
この十郎兵衛も阿波の人形師には見られない造形にて、十郎兵衛の気質を余すところなく表現した傑作である。