資料館では、平成20年度上半期に、松茂町長岸出身の日本画
家・小川苔石(1881年生〜1960年没)画の「天井絵・龍」(縦横1.6m四方)を修復しました。 この絵は、長く長岸荒神社拝殿の天井中央にはめ込ま れていたものですが、同神社の改築にともない、平成17年(2005年)5月に資料館へ寄贈されたものです。 日本画家・小川苔石は、本名を小川源七とい い、兄で書家・日本画家の小川芳崖(本名・小川久平)とともに、近代徳島では知られた文化人でした。 ●会 期 平成21年(2009年)1月6日<火>〜3月8日<日> (展示構成を変えて、3月10日<火>〜6月28日<日>まで延長) ※ この企画はすでに終了しましたが、平成21年(2009年)度も、 冬〜春の時期に同作品を展示する予定です。 |
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小川苔石画「天井 絵・龍」(修復前) |
資料館では、常設展示室前廊下に「小さな美術展示コーナー」を設け、季節ごとに展示作品を替えています。 2008年の秋・冬展示は、「松茂ゆかりの女流日本画家3作品」と題し、金子綾子画「ジャイプールにて」・同「漁港」と、曲田裕美画「水門のある風景」 を展示しました。 岩絵具を用いた日本画独特の色表現をお楽しみいただきました。 ●会 期 平成20年(2008年)9月16日(火)〜12月27日(土) ※ この企画はすでに終了しましたが、平成21年(2009年)度も、 秋〜冬の時期に同作品を展示する予定です。 |
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金子綾子画「漁港」(左)・同「ジャイプールにて」(右)、 曲田裕美画「水門のある風景」(中) |
香川県大野原町(現 観音寺市)出身で、東京都在住の版画家・井上員男さんは、「ペーパー・ドライポイント」と呼ばれる独特の紙版画技法の芸術家として知られています。 1970年代後半、画題を徳島県に求めた井上さんは、当館所蔵の中西仁智雄コレクションをはじめ多くの阿波木偶人形に出会い、素敵な版画に仕上げまし た。 2008年夏、当資料館では、館蔵の阿波木偶人形をモデルに制作された版画4点を展示しました。小さな作品展でしたが、モノクロ版画の独創美をお楽しみ いただきました。 ●会 期 平成20年(2008年)7月17日(木)〜同年8月31日(日) ※ この企画はすでに終了しましたが、平成21年(2009年)度も、 7月1日(水)から9月6日(日)まで、同作品を展示し ています。 |
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井上員男作・版画「夕霧」 |
(C)2008・ 2009、松茂 町歴史 民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館 |
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